-事務局長挨拶-
-From General Director-

日本とロシアの関係は古く18世紀に遡り、今日に至るまで数々の交流を重ねてきておりますが、隣人としての人的交流においてはまだまだ大きく発展する余地を残していることは誰もが認めるところです。

日露両国の国民レベルでの人的交流の抜本的な拡充の為に、1999年に両国政府間で「日露青年交流委員会の設置に関する協定」が締結されました。この協定に基づき設立された日露青年交流センターは、日露両国の相互理解の促進と信頼関係の醸成を目的として、短期派遣・招聘事業、日本語教師派遣事業、若手研究者等フェローシップ事業の3つを柱として事業展開を行っております。青年交流事業は大きく発展を遂げて、年間の交流人員数も年々増加し、これまでの事業参加者は累計9,300人に至っています。

両国間の長い歴史の中で、現在はこれまでにないほどの開かれた環境が整いつつあり、両国民がお互いに触れ合う機会を無理なく体感できる状況にあります。日露青年交流センターは両国の青年が交流する機会を整備し、歴史がもたらす先入観なく、新鮮な目で隣国の文化習慣や人となりに触れて、隣人関係を深め発展させて行くことの支援を行います。

交流事業での体験は、将来ある青年一人一人の貴重な経験として個人の財産となり成長につながると共に、交流事業を通して培った人的ネットワークは、互いの自国での親日的・親露的な広がりを持つ絆となり、相互理解が相互信頼に発展することへの期待は、両国の平和的かつ安定的な関係を築く為の素地を固めることになると思います。

新型コロナウイルス感染症の影響や国際社会の変化はあるものの、日露青年交流センターは皆様のご意見やご提案を広く募り、現在はオンライン形式を導入するなど外部環境の変化に即した柔軟な事業推進体制を整えて、交流事業の持続性とその更なる発展を目指して、両国民と両国の友好関係の増進に努めて参ります。 今後とも皆様のご支援とご協力を宜しくお願い致します。

事務局長
たち 芳久

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