日本青年会議所学生ミッション・日本人学生代表団グループ
日本青年会議所ロシア友好の会はこれまでもロシア学生ミッションを実施してきましたが、今回は日露青年交流事業として共催することになりました。
参加学生17名は全4回開催された事前研修会に参加し、ロシア訪問に備えました。
○第1回 (7月6日)
○第2回 (8月6-7日)
○第3回 (8月27-28日)
○第4回(9月11日)
以下は、参加学生の加藤友香さん(早稲田大学)作成によるロシア訪問の報告です。
9月22日 モスクワ到着
モスクワに到着後、空港まで日本人学生を迎えにきてくれたロシア人学生と夕食を一緒にしました。お互いが自己紹介をし、自由に交流を行いました。とても楽しく和やかな食事会となりました。
この後、日本人学生は1~2人ずつに分かれて、それぞれがロシア人学生の家に向かい、ホームステイをさせて頂きました。日本人学生がモスクワにいる間は、ロシア人学生たちがずっとホームステイをさせてくれ、日本人学生1人1人が、各家庭の温かさを実感しました。
9月23日 ロシア人学生と共にモスクワ市内視察
モスクワでは、モスクワ大学の学生が中心となって、私達日本人学生の案内をしてくれました。赤の広場、クレムリンなど、モスクワでの有名な場所を案内してくれました。ロシア人学生1人1人が私達のために、視察場所について調べてきてくれ、日本語で説明をしてくれたりしました。ロシア人学生の優しさや温かい心遣いを感じました。モスクワでは、自由時間がとても多かったので、交流を深めることができて良かったと思います。
9月24日 モスクワ大学にて学生交流会
学生交流会では、日本人学生が事前研修会で企画したプログラムを行いました。ロシア人学生も多く集まってくれて、日露学生双方が楽しみながら、お互いの交流を行えていたと思います。
日本人学生が浴衣や柔道着を着たり、コスプレをして、日本の伝統的な文化や現代の文化を伝えました。ロシア人学生にはとても人気だったと思います。また、けん玉やおはじき、折り紙などの日本の伝統的な遊びを日露学生双方で行いました。
多くのロシア人学生と日本人学生が交流でき、また、何より日露双方の学生が楽しみながら、学生交流会を行えたのは非常に良かったと思います。時間は短く感じましたが、その分内容も充実していたと思いますし、お互いの学生の心に残る交流会であったと思います。
9月25日 モスクワを出発し、サンクトペテルブルクへ
あっという間にモスクワ日程を終え、この日はサンクトペテルブルクへと向かいました。空港には多くのロシア人学生が見送りに来てくれました。
9月26日 バルチカ工場(ビール工場)見学・サンクトペテルブルク市内視察
9月27日 サンクトペテルブルク大学にて学生交流会
9月28日 メドヴェージ村日本人捕虜慰霊祈念碑建立除幕式
9月29日 全ての日程を終え、日本へ帰国
ロシアミッション最後の日は、サンクトペテルブルクを出発し、モスクワを経由して、日本へと帰国しました。帰国直前は私を含めどの日本人学生も、「まだ帰りたくない」「また絶対にロシアに来たい」と言っていました。
サンクトペテルブルク、モスクワでロシア人学生の友人と別れを告げ、長いようでとても短かったロシアミッションは無事終了しました。
今回、このロシアミッションを通じて多くの日本人学生が、ロシア人学生と交流を行えたことは、非常に良いことだったと思いました。モスクワ、サンクトペテルブルクでの学生交流会の内容も充実しており、日露双方の学生が仲良くなるのも、とても速かったと思います。事前研修会からの日本人学生の準備はもちろんのこと、ロシア人学生の協力も、このロシアミッションには不可欠なものであったと思います。今回のロシアミッションの成功は、日本人学生の力だけでなく、ロシア人学生の力が合わさった上での成功であると思います。そういった意味で、日露双方の学生が、お互いのために、1つのことを成し遂げるというこのロシアミッションは、大変素晴らしい事業であると思いました。
帰国後も何人もの日本人学生がメールや手紙で、ロシアミッションを通じて知り合ったロシア人の友人とやり取りを続けているというのも、ロシアミッションの大きな財産の1つであると思います。学生時代に知り合った友人とは、おそらく社会人になってからも友達のままであり続けることができると思います。そして将来的に、そういった関係を更なる日露関係発展のために役立てることが出来ると思います。
現在、ロシアという隣国に対する私達日本人の感覚は、まだまだ偏ったものであるといわざるを得ないと思います。北方領土問題をはじめとする両国間の未解決問題は、必要以上に日本とロシアを、引き離してしまっているのではないかと感じます。地理的な観点だけでなく、経済的な観点からも、ロシアと日本は協力していくべきパートナーであると思います。発展していくロシアという隣国と、いつまでも今のままの関係でいるのはもったいないようにも感じました。やはり、少しでも多くの日本人に、ロシアについて興味を持ってもらいたいと感じます。実際に行ってみたからこそわかるロシアという国の良さを、もっと色々な人に知ってもらいたいなと思いました。この経験を生かし、今後も日露双方のために、役に立てるように尽力していきたいと思います。
最後となりましたが、このような貴重な機会を与えてくださった外務省の皆様、日露青年交流センターの皆様、そして日本JCロシア友好の会の皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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