ロボット技術分野学生交流グループ派遣プログラム
シベリアロボット技術フェスティバル2011の感謝状と記念品を身につけて
ロシア連邦青年問題局の提案で始まったロボット技術分野学生交流プログラムは、平成21年度モスクワ派遣、平成22年度日本への招聘に続き、平成23年度はロシア・クラスノヤルスク派遣を実施しました。今回は、金沢工業大学出村教授を団長とする金沢工業大学と千葉工業大学の学生グループ11名がRoboCupサッカー・ヒューマノイド・リーグ(キッズサイズ)のロボットを持ってロシア・シベリアのクラスノヤルスク市を訪問しました。
2011年10月19-20日にクラスノヤルスク市で開催されたシベリアロボット技術フェスティバル2011に参加したり、シベリア連邦大学や第10学校を訪問するなど、1週間にわたりロボットをキーワードとして幅広い交流を行いました。
参加者の金沢工業大学大学院生竹迫さんの報告です。
10月16日(日) クラスノヤルスク着、ビーバーの谷、ロボットフェスティバルPRイベント参加
10月17日(月) 地元TV出演、第10学校見学、クラスノヤルスク視察
10月18日(火) フェスティバル会場準備、日露交流ロボコン顔合わせ
10月19日(水) 日露交流ロボコン、サッカーフィールド設営
10月20日(木) シベリアロボット技術フェスティバル
10月21日(金) シベリア連邦大学日本文化センター・工学部訪問
10月22日(土) クラスノヤルスク郷土資料博物館見学、帰国へ
10月16日(日) クラスノヤルスク到着
10月17日(月) 第10学校と市内見学
案内してくれた生徒
体育館でロボットのデモ
クラスノヤルスクの名門校第10学校を訪問し、出村先生の講演とロボットのデモを行いました。中学3年生3人が校内を案内してくれました。3人とも中学生とは思えない堂々とした立ち振る舞いで驚きました。学習内容も、中学校で微分、積分など日本の高校の内容を、高校では日本の大学の内容の数学を習うようで教育水準の高さにも驚きました。
ツァリルイバ展望台にて
クラスノヤルスク水力発電所
聖パラスケバ聖堂にて
10月18日(日) 日露交流ロボコン初日
日露混合ロボットコンテスト
10月19日(水) ロボット技術フェスティバル1日目【日露混合ロボットコンテスト】
フェスティバル初日は日露混合ロボットコンテストが行われました。競技種目はLEGOマインドストームを使用したライントレースです。前日に引き続き、競技直前まで試行錯誤を繰り返しロボットの調整が行われました。
ロボコン本番です。ロボットは競技時間2分の間に、チェックエリアを2つ通過しながらターゲットの落下などのミッションを行いゴールへ。ゴールまでの時間とミッションの総得点で勝負を判定します。
日露混合ロボットコンテストを通して、ロボット作りに言葉の壁はないと強く感じました。
10月20日(木) ロボット技術フェスティバル2日目【RoboCupプレゼンテーション】
シベリアロボットフェスティバルでRoboCupについて紹介しました。今回のメインイベントです。出村先生の講演に続き、金沢工大と千葉工大がそれぞれの大学と持参したサッカーロボットについて紹介しました。内容は私達が日本のどの様なところから来たのか、ロボットはどのようにしてサッカーを行うのか等、やや専門的な内容も含め、時折、冗談を交えながらロボットづくりの楽しさを伝えました。途中、ロボットがロシア語で挨拶するといった演出は会場を大いに盛り上げました。
ステージ上でのプレゼンテーションが終わったら持参したロボットでサッカー競技のデモンストレーションを行いました。前日に用意した特設フィールドには非常に大勢の人が集まりました。子供たちはロボットとのPK戦に大興奮で、私たちとしてもとてもやりがいのあるものでした。終わった後は観客の方々と記念撮影を行いつつ、メンバー総出でTVや雑誌のインタビューに答えました。
夜、ロボットフェスティバルのパーティーで我々の歓迎をしていただき、ロシアの帽子とベストを頂きました。
プレゼンテーション
デモンストレーション
10月21日(金) シベリア連邦大学訪問
シベリア連邦大学完成予想図
日本文化センターでは、ロシアの方々に千葉工業大学と金沢工業大学それぞれの大学の紹介と持参したロボットについての説明を行いました。
プレゼンテーション
みなさん熱心に聞いて下さいました。
工学部では、ロシアの方々が大学の説明と何人かの方々が自分の研究の説明、日本側が大学と持参したロボットの説明を行いました。シベリア連邦大学の学生は、全体を通して自ら発表を行う場合もこちらの発表を聴講する場合もとても熱心で、勉学に対する関心の高さを伺い知ることができました。
ロシアの学生の方の発表
ロボットの説明とデモ
10月22日(土) 郷土資料博物館
別れ際に空港で日本文化センターの方々から写真とメッセージが入ったポスターをいただき、別れを惜しみながらも飛行機に乗りました。
ロシア連邦大学日本文化センター所属の学生たちと
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