ロシア非常事態省代表グループ
ロシアでは、大事故や災害等が発生した際には非常事態省が中心となって対応に当たります。1995年の阪神・淡路大震災の際には救援隊が我が国に派遣されました。今回、ナルィシュキン同省極東地域センター長を団長とする若手職員を招聘、海上保安庁、気象庁、消防庁等の関係機関を訪問して、消火、水難救助、災害予知等の防災対策について視察及び意見交換を行いました。実際に災害救助及び防災対策に当たっている立場から非常に熱心に質疑応答や双方の経験の交換が行われました。
12月2日(火)水難救助隊、機動救助隊、機動けん引工作隊が岸壁で行う訓練を見学。水中探査装置(水中での目標を探すロボット)の実演には特に関心を示しました。
地震が頻発する地域にある日本とロシア極東は、特に津波対策は共通の問題であることから、今後国際間の協力を強めていく必要があるとのお話をうかがいました。
地震予測地図作成方法、地震に関するデータの収集・共有システムの手法、大型降雨実験施設視察等に関心が集まりました。
日本の海上の捜索救助体制、防災、特に油防除を中心とする環境防災に関する説明を受けた後、横浜海上防災基地を訪問。水槽(荒天訓練、深度潜水、水中作業用)等の施設や機動防除隊の油防除措置について視察を行いました。
国土地理院地理地殻活動研究センター災害地図の作成、地震による地殻変動の計測・解析手法などが紹介され、GPSによる地殻変動観測システムの観測施設を視察しました。
地震発生時の対応、緊急地震速報、東海地震の予知と対応について説明を聞き、火山活動、地震活動の遠隔監視オペレーティングルーム等を見学しました。
12月4日(木)自治体の消防装備車両、職員配置、職員養成方法、他の消防署との協力体制等様々な質問に答えて下さいました。ロシア側団長より署長に、同じ災害防除を行う仲間として記念のヘルメットの贈呈がありました(写真左)。現場の消防士の方々とも親しく交流できました(写真右)。
総務省消防庁 消防研究センター総務省消防庁の研究機関である消防研究センターでは、災害時応急対応システム等の研究紹介の後、大規模火災実験棟サーマルマネキンの防火服着火実験(写真左)、消防支援ロボット(写真右)等を視察しました。
神戸ルミナリエ神戸に移動した夜は「阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めると共に、都市の復興・再生への夢と希望を託し」て始まったルミナリエの初日にあたり、会場の神戸三宮にある東遊園地・慰霊と復興のモニュメントを訪れました。
地震破壊のすさまじさを1.17シアターの大型映像と音響で体感し、ボランティアガイドの方の案内で多くの小中高校生と一緒に館内を見学しました。震災の経験や教訓を市民に伝える施設という意味で、一行も非常に興味を持ったようです。
実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)の実験VTRや広大な防災公園内に災害に備えた救護資材等備蓄場所として設置されている屋内テニス場、陸上競技場等のスポーツ施設を見学しました。
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