サンクトペテルブルグ美術館関係者招聘
サンクトペテルブルグのエルミタージュを含む5つの美術館・博物館から22名を招き、日本画の修復・保存に関するプログラムを中心に、東京・大阪・京都・奈良の博物館を視察したほか、実際に修復活動の現場も視察しました。また、日本の学芸員の方々との意見交換の場も持ちました。
7月20日付京都新聞にもプログラムの模様が紹介されました。
至宝の修復技術学ぶ 京都国立博物館ロシアの美術館関係者日本の美術品の修復方法を学ぶため、エルミタージュ美術館などロシアのサンクトペテルブルクにある美術館の関係者二十人が十九日、京都市東山区の京都国立博物館を訪れ、修復現場を視察したり、技術協力を養成するなどした。
昨年十一月の日露首脳会談で開設が決まった「日露青年交流センター」が招いた。今月十三日に来日し、東京芸術大や東京国立博物館を視察した後、十七日に入洛した。
一行はまず同博物館の湯山賢一学芸課長から博物館の概要について説明を受けた後、同博物館文化財保存修理所で仏像や絵巻、書跡の修復技術を学んだ。参加者は漆(うるし)の使い方や、和紙の紙質など、日本の美術品特有の問題について質問していた。
エルミタージュ美術館東洋絵画修復室のシシュッコヴァ・エレーナ室長によると、同美術館には安土桃山時代から明治までの絵巻など約七千点の美術品が収蔵されており、うち五十点が緊急に修復する必要があるという。シシュッコヴァ室長は「ロシアには日本美術修復に必要な設備や材料、技術が不足している。日本の伝統的方法が必要で、協力して欲しい」と話している。
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