ウラジオストク経済サービス大学 若松史恵教師
ウラジオストク経済サービス大学では地域学を専攻する学生約80名が日本語を勉強しています。
東洋地域学専攻の学生が第一外国語として1年次から、アメリカ・カナダ地域学専攻の学生が第二外国語として2年次から日本語の勉強を始めます。富山県、鳥取県、新潟県などとの交流プログラムが多数あり、来日経験のある学生も多いです。
ウラジオストクは、ロシアの極東地域に位置する、海と山に囲まれた美しい町です。
日本から近く、町中には多くの日本車が走っています。日本に近い立地を生かして、短期留学やホームステイなどのプログラムに参加する学生も多く、学生に限らず町の人々もとても親日的です。
イルクーツク国立言語大学 樫本るい教師
イルクーツク国立言語大学では、東洋語学科の学生が日本語を学んでいる。一学年20人程度で、文法や読解だけでなく、日本地理や文学・経済なども必修科目として設けられている。
毎年、東京近辺、大阪、金沢などに学生が留学生として日本へ行き、当学科でも日本語を使って仕事ができるレベルを目指した教育が行われていると言える。
また、日本語のスピーチ大会やカラオケ大会など年中行事もあり、学習者の日本語学習に対する意欲が高い。
専門が日本語ではない夜間のクラスの学習者も含め、この地域に7人程しかいない日本人と積極的にコミュニケーションを取ろうとしていることからもその様子がうかがえる。
カザン連邦大学 宮入英子教師
モスクワから東へ800km、ヴォルガ川とカザンカ川の合流点にカザンという町があります。
カザンはこの夏ユニバーシアードが開催されたため、急ピッチで国際化を目指した町づくりが行われました。エアポート特急、地下鉄、鉄道駅も整備され、最近、新しい空港ビルもできました。
カザン連邦大学はロシアで2番目に古い大学です。大学の規模も大きく、トルストイやレーニンも通っていたということです。
日本語コースは東洋学国際関係学部の極東言語文化学科に所属しており、約40名の学生が夢と憧れを抱いて日本語を勉強しています。
学生は国際関係専攻と日本語教師養成クラスに分かれています。日本語だけでなく、日本語教授法のクラスや教育実習もあります。今年度は日本語コース以外でも日本語を勉強したい学生が特に多く、卒業生の勉強会や他学部の学生のための特別コースも行っています。
大学で行う弁論大会や日本文化イベントには他大学の学生や高校生も参加します。皆日本語が大好きで集まっているので、あっという間に友だちになっていました。もともとカザンの人には東洋的な人懐っこさがありますが、クラス・学年・学部・学校をこえて皆で仲良くできるのが、カザンのいいところだと思います。