モスクワ市立教育大学(須藤展啓教師)
≪大学紹介≫
2007年に日本語学科を開設。現在は1年生から4年生までの学生たちが日本語を学習しています。
学生は全員がモスクワ市内かその近郊に住む「モスクワっ子」です。
モスクワ市1358番学校(須藤展啓教師)
≪学校紹介≫
モスクワ市の西側、ミティノ地域にある学校です。
第2外国語として日本語を勉強中です。大学の教育実習もここで行っています。
≪印象に残る体験≫
弁論大会の指導が最も印象に残った出来事です。
出場希望者が締め切り前日まで原稿を書かず、ギリギリ間に合って練習を始めてもあまり身を入れて取り組んでくれず、発表日間近になっても発表できる状態ではなかったので、同僚の教師に「弁論指導、正直困っています。今回はあの学生は出場を見送った方がいいのではないでしょうか」という旨のメールを送ったつもりだったのですが、あろうことか宛先を間違えて出場者本人にそのメールを送ってしまいました。するとその学生はやっと焦りの気持ちが出てきたのか、私の苦悩を理解してくれたのか、あるいは単にプライドを傷つけられてふっきれたのか、翌日から見違えるように一生懸命練習するようになりました。
大学で夜遅くまで練習し、うまく言えない箇所があったりして時には泣いたりすることもありましたが、その成果が出て当日は非常に良いスピーチができました。
スピーチ後にその学生からもらったチョコレートと感謝のメールがとても嬉しかったです。
ロシア国立ゲルツェン名称教育大学(瀬野晴子教師)
≪大学紹介≫
サンクトペテルブルク市に所在し、英語を主専攻とする学生が副専攻として2年次から日本語を学習します。
選択できる東洋諸語には日本語のほか、中国語、韓国語、アラビア語があり、履修希望者数によって開講されるかどうか決まります。
サンクトペテルブルク国立大学(豊嶋美晴教師)
≪大学紹介≫
・サンクトペテルブルク国立大学 東洋学部 日本学科
日本学科は1889年に設立され、およそ120年というたいへん古い歴史を持っています。
現在、大学1年生から6年生(5,6年生は日本の修士課程にあたる)までおよそ100名の学生が日本学科で学んでいます。彼らの専門は日本語だけではなく、日本の歴史や経済、文化、文学など多岐にわたります。
サンクトペテルブルグは広いロシアの中で、日本からは遠く離れた街ですが、人々の日本に対する関心は驚くほど深いものです。そして学生たちは日本に対する興味と、ある意味尊敬の念のようなものを持って勉強をしてくれています。
それはとても喜ばしいことであり、同時にその気持ちに応えていけるような交流を続けていかなければと思います。
アムール国立人文教育大学(金武雅美教師)
≪大学紹介≫
アムール国立人文教育大学は、2010年度からの新規派遣校です。ロシア極東のハバロフスクから400kmほど北に位置するコムソモリスク・ナ・アムーレ市にあります。アムール川下流にあり、冬はマイナス30度以下にもなる厳しい地域ですが、街の人々はとても親切で人の温かさを感じるのどかな町です。
アムール国立人文教育大学は教育学部以外にも科学、スポーツに力を入れていて、特にボクシングでは数多くの賞を受賞しています。
現在、日本語教師はロシア人教師1名と私だけです。日本語は第二言語として教えています。日本語の学生は全体で約30名。卒業後、日本語の先生になる学生もいます。
ほかにも夜間の市民講座で高校生や社会人の皆さんが一生懸命に日本語を勉強しています。みなさん日本の文化にとても興味があり、学生と授業で書道をしたりお団子を作ったり寿司パーティをすることもあります。
まだ始めたばかりですが、日本の大学との交流活動も行っています。年末にはみんなで年賀状を書いて、日本の学生に届けました。
今後も更に日本語や日本文化に興味を持ってもらえるように活動の幅を広げていきたいと思います。
≪印象に残る体験≫
赴任して間もなく、朝の授業をいつものように始めようとすると学生たちが急に「おめでとうございます!」といって、カードや花束、チョコレートをプレゼントしてくれました。その日は「教師の日」といって、学生から先生に感謝の気持ちを伝える日でした。
知り合ってから日の浅い私にも気遣ってくれる学生のやさしさに触れ、とても感動しました。
極東連邦大学国際関係大学(西川華代子教師)
≪大学紹介≫
極東連邦大学国際関係大学は、皆第二外国語として日本語を勉強していますが、楽しんで勉強しようとしている学生が多いように思います。日本への短期留学経験者や旅行経験がある学生も多いです。
ハバロフスク国立経済法律アカデミー(山田百合子教師)
≪大学紹介≫
ハバロフスク国立経済法律アカデミーは、ハバロフスクにおいて文系で一番のレベルを誇る大学であり、多くの優秀なビジネスパーソンを輩出している大学です。貿易や銀行業務に携わる本校の出身者も多くいます。
日本語教育は第一外国語として位置づけられ、「外国語でビジネスコミュニケーションがとれるエコノミストの育成」を求められています。