机文明
11月半ば、モスクワで日本映画祭が開催され、私もモスクワ人文大学に留学中の友人らと一緒に日本映画を鑑賞しに出かけた。放映されたのは『Always 三丁目の夕日』。数日間にわたって開かれたイベントだったらしいが、私が行った時も、会場いっぱいに多数のロシア人がつめかけており、今のロシアにおける日本への関心の高さをうかがい知る事ができた。
2009年12月上述した通り、この年末年始の最も特筆すべき出来事は、大学寮からКвартира(クヴァルチーラ:アパートの意)への引越しである。新居の場所はモスクワ市東部に位置する。部屋の主な間取りは、入り口の右側にユニットバス(ドラム式の洗濯機もここにある)入り口の奥に畳十畳分ほどの広いリビング・ルームがあり、そこにはソファーベッドとテーブルがある。その奥の右側に四畳半から五畳ほどの周りが棚で囲まれ、机と椅子が置いてある書斎のような部屋があり、私はここを自分の部屋とする。そして同居人である私の後輩はリビングの右手奥にある、やはり四畳半から五畳ほどのベッドのある寝室を自分の部屋とする。こうなるとむろん私の寝るベッドがないので、新年早々、モスクワ市南東部に最近できたばかりの北欧の大型家具店であるIKEAに行き、そこで折り畳み式のベッドと寝具、そしてベッド脇に置く棚を購入した。それらを置くとやや手狭な感は否めないが、それでも壁を囲むように備え付けられた棚のおかげで、私が所有する膨大な量の本や資料、そして衣類も難なく納まり、自分が日常生活を送る寝室兼書斎とすることができた。来年7月半ばまでのフェロー期間中、ここが私のモスクワにおける住居となるだろう。私の所属するモスクワ大学のアジア・アフリカ諸国大学や、研究活動の拠点である社会政治史文書館のある市の中心部までは、地下鉄で4駅で行け、またレーニン図書館までは5駅、外務省アーカイブのあるスモレンスカヤまでも6駅と、全て乗換えを必要とせず、中心部へのアクセスは格段に容易になった。ちなみに家賃は月3万ルーブル。それを同居人の後輩と折半するので、1人1万5千ルーブルである。
年末年始はこのような引越しや物品の購入で慌しく過ぎ、研究活動が等閑になってしまったという間を否めない。来年9月までの博士論文完成を目指しているので、今後は気を引き締めて研究活動に取り組みたい。
日露青年交流センター Japan Russia Youth Exchange Center
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