第1回日露学生フォーラム2006
日露青年交流センターでは、2005年度、日露関係の原点である日魯通好条約調印150周年を記念して、日本とロシアの青年150名が参加する回航事業を実施し、同事業の最後には日露学生による「将来への提言」が発表されました。本年はこの回航事業で確認した日露関係の重要性、日露交流の歴史の重みを踏まえて、両国関係を更に発展させるべく、モスクワ国立大学等ロシア側との協力によりモスクワにて「日露学生フォーラム」を実施しました。「日露学生フォーラム」は、次代を担う日本とロシアの大学生が両国に共通する様々な問題について率直な議論を行うことにより、21世紀に相応しい未来志向の日露関係を作り上げていくことに貢献することを目的として実施されました。
シドロヴィチ副学長による歓迎夕食会が行われました。滞在中は、ほぼ毎食学生食堂で食事をしました。
会場はモスクワ国立大学新図書館です。シドロヴィチ副学長の出迎えを受けて会場に入りました。
全体テーマ「グローバリゼーションの下での日本とロシア-21世紀における日露関係強化の道筋-青年のイニシアチブ-」
モスクワ国立大学、ロシア教育科学省はじめ日露学生フォーラム関係者、日露の学生代表が招待されました。トロンボーン奏者の花坂氏の指導により東京藝術大学、武蔵野音楽大学からの参加者等が演奏を披露しました。
雨天のため本館文化ホールにマットを敷いて、東海大学橋本教授の解説のもと、スポーツ交流参加者が柔道の技を披露し、その迫力に大いに会場が沸きました。柔道参加者は引き続き本館地下2階のサンボ練習場で、橋本教授の指導によりモスクワ大学学生(OBを含む)と合同練習を行いました。日本の学生トップクラスの選手との交流にロシア側参加者も大変感激していました。
モスクワ大学入学行事コンサート:スポーツ大会の後、同じ本館文化ホールでモスクワ大学文化サークルの公演があり、ここに芸術交流参加者のブラス(東京藝術大学)、声楽(武蔵野音楽大学)そして室内楽アンサンブル(武蔵野音楽大学)のグループが参加、日本やロシアの楽曲を交えて演奏し、大きな拍手を浴びました。
公式日程が終了した後も、寮内での交流は続きました。
市内から大渋滞の中をシェレメチェヴォ第2空港へ。短かったけれど、様々な思い出を持って、飛行機に乗り込みました。
午前11時に成田空港に到着。全員無事帰国です。お疲れさまでした。
正直フォーラムを知るまではロシアについて特別知識も興味もなく、海外旅行好きな私でもまさか自分がロシアに行くとは思ってもいないほどだったのですが、今回参加することができてロシアに興味を持つようになり、本当に参加できて良かったです。ロシアというのは私にとって未知の大国であり、見るものや経験するもの全てが新鮮で、貴重でした。ロシアがかつての共産主義国家の暗いイメージとうってかわり発展を遂げている姿には驚きました。
外務省の方もみなさんとても親切で学生の私達にも丁寧にロシアのことやお仕事についてなどいろいろな話をしてくださって、大変ありがたかったです。そして、それぞれ分野は違っても、それぞれ頑張っている日本の学生と出会えたのも大きな収穫でした。これからもこのフォーラムで得た全ての出会いや経験を大切にしたいと思います。このような機会をありがとうございました。
日露学生フォーラムに参加して、たくさんの人と知り合えたことが一番の収穫だったと思う。特に、私たちを迎え入れてくれたモスクワ大学の学生との交流は、新鮮だったし、彼らの暖かい心遣いはすばらしかった。深夜4時に、鍵が壊れて部屋に入れなかった私のために、カーチャとニコライが寮のおばちゃんにかけあって、スペアキーをもらってくれたことなどは、いい思い出である。
友人にたまたま声をかけてもらって参加することができたこの日露学生フォーラム。フォーラム出発前は、ロシア人学生も分科会の進行も想像できず、とにかく不安だらけでした。
いざモスクワに着いてからは、あっという間に濃い時間が過ぎて行きました。
心配していたフォーラムでは、自分の英語力の足りなさを痛感しながらも、膝と膝を突き合わせて環境問題について率直に意見を交わすことができました。ロシア側の学生達が思いのほか環境問題に興味を持っていたことと、日本の対環境政策・省エネ技術に興味を示してくれたことに新鮮さを覚えました。
また、観光や大学行事などでもロシア人学生のテンションの高さを目の当りにして、日本の学生も負けてられないなあ!と思ったり、一生懸命工夫して私たちを歓迎してくれたロシア人学生の皆の優しさに感動したりと発見だらけの毎日でした。
今までロシアと全く関わりを持たなかった私ですが、ロシアの学生との「絆」というかけがえのないものを得ることができました。今回の経験を生かすも殺すも自分次第。この芽生えたばかりの絆を大切に育てて行き、将来日露関係をより良いものへと強化していこう、と強く心に刻みました。
私はこの日露学生フォーラムに参加して、とっても充実した最高の夏休みを送ることができました。隣国であるにも関わらずロシアについて何も知らなかった私ですが、今ではとても近い存在に感じています。学生会議準備のために、グループメンバーと毎日のように集まって勉強会をしました。そこで学び、考えたことをロシアの学生にぶつけ、一緒に話し合った経験はかけがえのないものとなっています。
また、モスクワ大学の学生さんは皆とても親切、丁寧で積極的でした。彼らは勉強家で賢く、私自身の未熟さを実感するいい刺激にもなりました。短い間でも、国籍を越え、優秀なロシアの学生さんと心を通わすことができたことを誇りに思います。この日露学生フォーラムに参加したことで、私の世界はまた格段に広がりました。大国ロシア、自然・芸術性豊かなロシア、日本と全く異なる歴史を歩んできたロシア。この偉大な隣国と真剣に向き合い、学生の立場として自由に将来を語り合う場を与えて頂いたことに、心から感謝します。日露学生フォーラムでの経験を生かし、日々世界観を磨き学んでゆきたいと思います。
まずは非常に良い経験をさせていただき、ありがとうございました。現地学生、共にフォーラムに参加した他大学の学生との交流など、良い思い出となりました。
フォーラムに向けて準備を進めている間は、非常に不安な日々が続きましたが、いざロシアに行って現地の学生と話をしてみると、皆話しやすい雰囲気を作ってくれ、自然体で話をすることができました。やはりこういったフォーラムに参加するだけあり、ロシア側、日本側の参加者共に非常に積極的、経験豊富な人が多く、全てのイベントをお互いの経験談や意見交換をしながら過ごしていた気がします。
そしてみんな話がうまい。笑っていない時間なんてなかったのではないでしょうか?
人生でこんなに濃い5日間はそうはない気がします。帰ってしばらく経った後も、頭の中が熱く、思い出を整理しきれず、日本での通行人の会話までもがロシア語に聞こえてしまう始末・・・。ずっとこのままみんなでいれたらいいのにと思えた日々をスパシーバ!
今回、ロシアにおいての日露学生フォーラムに参加させていただくことができたことは、私にとって本当に貴重な体験であり、とても幸いなことだった。私はコンサートにおける演奏の参加ではあったが、学生会議の開会式や一緒に日本から行った柔道グループの発表など、自分の専門以外の分野に接することができ、多くの刺激を受けた。会議では日本人・ロシア人学生によって真剣に両国の政治・経済に関することや、文化についてなどの発表がなされており、このフォーラムが本当に意義のあるものであったと思う。
私達音楽グループは、討論などには参加しなかったので、ロシア人学生との交流はあまりもたないのではないかと懸念したが、食事や市内観光など、一緒にいる時間も多く、交流の機会が与えられたので、ロシア人学生と知り合うことができた。参加したロシア人学生は、本当に日本のことに興味を持っており、気さくに話しかけてくれた。また、私達日本人学生のために、視察のプランやガイドに熱心に取り組んで下さり、とても感動している。彼らに対してのお礼は何もできなかったが、これからも連絡を取り合うなどして、交流を続けていくことができればと思う。
とにかく、驚きと衝撃、そして発見の多い旅だった。何かの縁で一緒に同行することになった新しく出逢った仲間、ロシアの風土や、ロシア人の国民性、そして食事など、全てが新鮮で、印象的な「びっくり旅行」だったことは間違いない。
僕たちは、音楽交流を目的として、演奏することでの参加だったが、モスクワの地で、僕たちがステージに立つことができたことを、心から幸せに思っている。音楽は世界共通の言語とよく言われるが、まさにその通りであることを改めて痛感できた。恥ずかしながら、僕たち東京藝術大学からの5人は、ロシア語は言うまでもなく、英語もかなり怪しい・・・。ステージの上で、音と音楽で何かを語るしか、伝えようとするしかできない。そんな想いで臨んだコンサートのステージでは、僕たちの最高のパフォーマンスができたように思う。あの日のあの瞬間、あの場所に僕たちの音の記憶が残せたことを心から幸せに思う。
参加したほかの学生のみなさんや、現地のロシア人学生のみなさんとの出逢いもとても刺激的だった。それぞれが、自分たちの方法で何かを伝えようとする姿は本当にかっこいいと思うし、素敵なことだと思う。時間の許す限り、日本人ロシア人入り乱れて語り合ったり、はしゃいだり、歌ったり踊ったり、お互いにいろんなことを飲み込んだり吐き出したりした時間は忘れることができない。一緒になったみんなに、素敵な時間をありがとうと言いたい。
文明が発達して世界が近づいていく中でも、国交や世界平和を唱えるとなると難しいことも多くなる。このような機会を通して、意見を交わし、少しづつ歩み寄っていくことができたら、それは本当に素敵なことだと思う。音楽は時に言葉よりも強い意味をも伝える力がある。音楽もまた、世界をつなげるひとつの力であり続けるために、僕はこれから先も音に魂を入れ続けたい。
最後に、僕たちにこのような貴重な機会を下さり、旅の全てをお世話してくださった全ての皆々様に、心から感謝いたします。
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