-日露学生・青年フォーラム-
-Japan Russia Youth Forum-

第1回日露学生フォーラム2006

1.趣旨

日露青年交流センターでは、2005年度、日露関係の原点である日魯通好条約調印150周年を記念して、日本とロシアの青年150名が参加する回航事業を実施し、同事業の最後には日露学生による「将来への提言」が発表されました。本年はこの回航事業で確認した日露関係の重要性、日露交流の歴史の重みを踏まえて、両国関係を更に発展させるべく、モスクワ国立大学等ロシア側との協力によりモスクワにて「日露学生フォーラム」を実施しました。「日露学生フォーラム」は、次代を担う日本とロシアの大学生が両国に共通する様々な問題について率直な議論を行うことにより、21世紀に相応しい未来志向の日露関係を作り上げていくことに貢献することを目的として実施されました。

学生代表による金田勝年外務副大臣表敬(2006年8月1日)


2.主催
  日露青年交流センター
  モスクワ国立大学
  モスクワ市

3.日程:
  2006年8月30日(水)から9月4日(月)までの6日間

4.会場・宿泊:モスクワ国立大学

5.参加者
  (1)日本人参加者49名
   ○学生会議参加者32名
   *参加者は200名を越える応募者の中から選抜されました。
   ○スポーツ交流参加者7名
   ○芸術交流参加者10名
  (2)ロシア人参加者:約50名(モスクワ国立大学学生他)
6.プログラム概要
(1)学生会議(8月31日)
  全体テーマ:
  「グローバリゼーションの下での日本とロシア-21世紀における日露関係強化の道筋-青年のイニシアチブ-」

  分科会テーマ:
  ≪英語による議論≫「極東・アジア太平洋地域の平和と安定」
  「環境問題、エネルギーの効率的利用」
  「G8の枠組みにおける日露協力」
  「日本とロシアの芸術:歴史と現在」
  ≪ロシア語による議論≫「異文化間コミュニケーション」

(2)スポーツ交流プログラム(9月1日)
  9月1日はロシアでは「知識の日」と名付けられ、学年開始の日であることから、モスクワ国立大学でも入学式典、スポーツ大会、
  合同コンサート等各種行事が行われました。日露学生フォーラムの柔道交流参加者がこのスポーツ大会で技を披露した他、ロシア側
  柔道選手と合同練習・指導を行いました。

(3)芸術交流プログラム(9月1日)
  同じく、日露学生フォーラムの音楽交流参加者が入学式典及び合同コンサートで演奏しました。

(4)文化プログラム(9月2~3日午前)
  ロシア側学生の案内で、モスクワ市内を散策し、ロシアの文化・歴史について触れました。


7.日程概要

8月30日(水)

成田空港出発(SU-576)
日本人参加者全体としてはこれが初顔合わせ。オリエンテーションでメンバー紹介後、いよいよ出発へ。

モスクワ・シェレメチェヴォ第2空港着
空港ではモスクワ国立大学学生らの出迎えを受け、バスで市内のモスクワ国立大学へ。滞在中、常にこの学生たちが同行してくれました。

モスクワ国立大学到着

モスクワ大学本館寮が宿舎として提供され、同大学学生の案内で各自部屋に入りました。

モスクワ国立大学副学長主催歓迎夕食会

シドロヴィチ副学長による歓迎夕食会が行われました。滞在中は、ほぼ毎食学生食堂で食事をしました。



8月31日(木)

会場はモスクワ国立大学新図書館です。シドロヴィチ副学長の出迎えを受けて会場に入りました。

開会式
サドーブニチィモスクワ国立大学学長、齋藤駐ロシア日本大使、サプリン・ロシア外務省第一アジア局次長、山岸日露青年交流センター事務局長、ロシア教育科学省代表、モスクワ市代表より挨拶がありました。
― 午前 -

全体会議
(1)日露学生代表による基調報告

全体テーマ「グローバリゼーションの下での日本とロシア-21世紀における日露関係強化の道筋-青年のイニシアチブ-」

ロシア側代表 リュボフィ・ゴロヴィナ
(モスクワ国立大学国際政治学部)
スピーチ

日本側代表 山本茉希
(早稲田大学政治経済学部)
スピーチ

― 午後 -

分科会
5つの分科会テーマについて、日露関係の重要性、日露間で如何なる協力が可能か等を中心に議論しました。

英語による議論

第1分科会「極東・アジア太平洋地域の平和と安定」
日本側より、国際基督教大学、東京大学、早稲田大学、熊本大学、青山学院大学の学生10名が討論に参加し、日露間の平和条約締結の問題をはじめ、この地域の平和と安定にとって日露両国が果たすべき責務について討論しました。
第2分科会「環境問題、エネルギーの効率的利用」
日本側より、京都大学の学生5名が討論に参加し、京都議定書の実現を含む、グローバルな環境問題に両国の国家レベル、個人レベルで取り組むべき問題につき、提言を行いました。
第3分科会「G8の枠組みにおける日露協力」
日本側より早稲田大学、慶応大学の学生5名が討論に参加し、北朝鮮の核問題、エネルギー安全保障など、G8の枠組みで日露が協力して解決すべき問題について議論を行いました。
第4分科会「日本とロシアの芸術:歴史と現在」
日本側より、早稲田大学の学生5名が討論に参加し、日本とロシアの芸術の特性について討論するとともに、芸術分野の交流が国民間の相互理解の達成に重要であることを確認しました。
ロシア語による議論

第5分科会「異文化間コミュニケーション」
日本側より、大阪外国語大学、東京外国語大学の学生7名が討論に参加し、日本人とロシア人の人生観、女性の地位、教育問題などについて、ネイティブであるロシア人学生を相手にロシア語で果敢に討論を挑みました。
総括会議
各分科会の議論の総括を日本側・ロシア側グループ・リーダーが発表しました。
日本側学生のイニシアチブによって作成された総括文書

- 夕刻 -

日本大使主催レセプション

モスクワ国立大学、ロシア教育科学省はじめ日露学生フォーラム関係者、日露の学生代表が招待されました。トロンボーン奏者の花坂氏の指導により東京藝術大学、武蔵野音楽大学からの参加者等が演奏を披露しました。



9月1日(金)

- 午前 -

モスクワ大学地質学博物館見学
モスクワ大学本館高層階にある博物館をモスクワ大学学生の案内で見学しました。モスクワ川に囲まれたモスクワの市街が一望できました。

- 午後 -
モスクワ大学入学式典
サドーブニチィ学長、ステパーシン会計検査院議長等からの多くの祝辞の合間に音楽プログラムがはさまれる形式で1時間半の入学式典が行われました。
同式典では守谷由香さん(武蔵野音楽大学大学院)が約2000人の出席者を前に堂々と日本の歌曲を披露し、喝采を浴びました。

モスクワ大学入学行事スポーツ大会

雨天のため本館文化ホールにマットを敷いて、東海大学橋本教授の解説のもと、スポーツ交流参加者が柔道の技を披露し、その迫力に大いに会場が沸きました。柔道参加者は引き続き本館地下2階のサンボ練習場で、橋本教授の指導によりモスクワ大学学生(OBを含む)と合同練習を行いました。日本の学生トップクラスの選手との交流にロシア側参加者も大変感激していました。


モスクワ大学入学行事コンサート

モスクワ大学入学行事コンサート:スポーツ大会の後、同じ本館文化ホールでモスクワ大学文化サークルの公演があり、ここに芸術交流参加者のブラス(東京藝術大学)、声楽(武蔵野音楽大学)そして室内楽アンサンブル(武蔵野音楽大学)のグループが参加、日本やロシアの楽曲を交えて演奏し、大きな拍手を浴びました。


- 夜 -
モスクワ夜景見学
大学での入学関係行事に終日参加した後、夕食後にモスクワ大学学生が企画した夜景ツアーに参加しました。雀ヶ丘から市内を一望した後、ノーヴィ・アルバート、赤の広場等、モスクワの夜景を楽しみました。この日は翌日の「モスクワ市の日」の前夜にあたり、建造物がイルミネーションで美しく飾られていました。

9月2日(土)

- 終日 -
文化プログラム

モスクワ大学学生達がクレムリン内のウスペンスキー寺院、アルハンゲリスキー寺院等を案内してくれました。

午後は、「モスクワ市の日」の行事の一つ、モスクワ学生パレードをワシリー寺院前で見学しました。

郊外のコローメンスコエではモスクワ川の河畔で夕べの一時を過ごしました。

公式日程が終了した後も、寮内での交流は続きました。


9月3日(日)

- 午前 -
市内視察
モスクワ音楽院のチャイコフスキーの銅像の前で記念撮影、その後ノヴォデーヴィチ修道院を見学しました。
- 午後 -
お別れ会
モスクワ大学での最後の昼食の際、ずっと同行してくれていたモスクワ大学学生が、お別れ会を開いてくれました。記念品とケーキのプレゼントがありました。
- 帰国 -

市内から大渋滞の中をシェレメチェヴォ第2空港へ。短かったけれど、様々な思い出を持って、飛行機に乗り込みました。


9月4日(月)

午前11時に成田空港に到着。全員無事帰国です。お疲れさまでした。

モスクワ国立大学正面入口にて

8.参加者の声

(1) 学生会議参加者

(第1分科会)小笠原 瞳(熊本大学法学部4年)

正直フォーラムを知るまではロシアについて特別知識も興味もなく、海外旅行好きな私でもまさか自分がロシアに行くとは思ってもいないほどだったのですが、今回参加することができてロシアに興味を持つようになり、本当に参加できて良かったです。ロシアというのは私にとって未知の大国であり、見るものや経験するもの全てが新鮮で、貴重でした。ロシアがかつての共産主義国家の暗いイメージとうってかわり発展を遂げている姿には驚きました。
外務省の方もみなさんとても親切で学生の私達にも丁寧にロシアのことやお仕事についてなどいろいろな話をしてくださって、大変ありがたかったです。そして、それぞれ分野は違っても、それぞれ頑張っている日本の学生と出会えたのも大きな収穫でした。これからもこのフォーラムで得た全ての出会いや経験を大切にしたいと思います。このような機会をありがとうございました。



(第1分科会)小関 暁門(青山学院大学国際政治学部4年)

日露学生フォーラムに参加して、たくさんの人と知り合えたことが一番の収穫だったと思う。特に、私たちを迎え入れてくれたモスクワ大学の学生との交流は、新鮮だったし、彼らの暖かい心遣いはすばらしかった。深夜4時に、鍵が壊れて部屋に入れなかった私のために、カーチャとニコライが寮のおばちゃんにかけあって、スペアキーをもらってくれたことなどは、いい思い出である。



(第2分科会)岡村 奈美(京都大学法学部4年)

友人にたまたま声をかけてもらって参加することができたこの日露学生フォーラム。フォーラム出発前は、ロシア人学生も分科会の進行も想像できず、とにかく不安だらけでした。
いざモスクワに着いてからは、あっという間に濃い時間が過ぎて行きました。
心配していたフォーラムでは、自分の英語力の足りなさを痛感しながらも、膝と膝を突き合わせて環境問題について率直に意見を交わすことができました。ロシア側の学生達が思いのほか環境問題に興味を持っていたことと、日本の対環境政策・省エネ技術に興味を示してくれたことに新鮮さを覚えました。
また、観光や大学行事などでもロシア人学生のテンションの高さを目の当りにして、日本の学生も負けてられないなあ!と思ったり、一生懸命工夫して私たちを歓迎してくれたロシア人学生の皆の優しさに感動したりと発見だらけの毎日でした。 今までロシアと全く関わりを持たなかった私ですが、ロシアの学生との「絆」というかけがえのないものを得ることができました。今回の経験を生かすも殺すも自分次第。この芽生えたばかりの絆を大切に育てて行き、将来日露関係をより良いものへと強化していこう、と強く心に刻みました。



(第3分科会)服部 菜穂(慶應義塾大学総合政策学部4年)
「百聞は一見にしかず」とは言いますが、本フォーラムを通して、日本にとってのロシアは遠く未知なる国であることを痛感しました。目で見て肌で感じたカルチャーショックは、良い意味でも悪い意味でも自分の人生に大きな影響を与えてくれたし、ロシア感が以前と180度変わったような気がします。
モスクワの街並、大学などの建築は本当に素晴らしく、ロシア人学生の最善の気配りには心を打たれました。そして何よりも、出会えて本当に良かったと心から思えるロシア人と共に過ごすことができたことが最大の財産でした。今後も人とのつながりを大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

(第4分科会)梶谷 雅代(早稲田大学教育学部3年)

私はこの日露学生フォーラムに参加して、とっても充実した最高の夏休みを送ることができました。隣国であるにも関わらずロシアについて何も知らなかった私ですが、今ではとても近い存在に感じています。学生会議準備のために、グループメンバーと毎日のように集まって勉強会をしました。そこで学び、考えたことをロシアの学生にぶつけ、一緒に話し合った経験はかけがえのないものとなっています。
また、モスクワ大学の学生さんは皆とても親切、丁寧で積極的でした。彼らは勉強家で賢く、私自身の未熟さを実感するいい刺激にもなりました。短い間でも、国籍を越え、優秀なロシアの学生さんと心を通わすことができたことを誇りに思います。この日露学生フォーラムに参加したことで、私の世界はまた格段に広がりました。大国ロシア、自然・芸術性豊かなロシア、日本と全く異なる歴史を歩んできたロシア。この偉大な隣国と真剣に向き合い、学生の立場として自由に将来を語り合う場を与えて頂いたことに、心から感謝します。日露学生フォーラムでの経験を生かし、日々世界観を磨き学んでゆきたいと思います。


(第5分科会)岡村 浩(大阪外国語大学外国語学部4年)

まずは非常に良い経験をさせていただき、ありがとうございました。現地学生、共にフォーラムに参加した他大学の学生との交流など、良い思い出となりました。
フォーラムに向けて準備を進めている間は、非常に不安な日々が続きましたが、いざロシアに行って現地の学生と話をしてみると、皆話しやすい雰囲気を作ってくれ、自然体で話をすることができました。やはりこういったフォーラムに参加するだけあり、ロシア側、日本側の参加者共に非常に積極的、経験豊富な人が多く、全てのイベントをお互いの経験談や意見交換をしながら過ごしていた気がします。
そしてみんな話がうまい。笑っていない時間なんてなかったのではないでしょうか?
人生でこんなに濃い5日間はそうはない気がします。帰ってしばらく経った後も、頭の中が熱く、思い出を整理しきれず、日本での通行人の会話までもがロシア語に聞こえてしまう始末・・・。ずっとこのままみんなでいれたらいいのにと思えた日々をスパシーバ!



(第5分科会)加瀬 智洋(東京外国語大学外国語学部3年)
今回、日露学生フォーラムのメンバーの一人として参加できたことをとても嬉しく誇らしく思います。6日間という長いようで短い期間でしたが、モスクワ大学の学生はもちろん、日本人同士の学生とも親睦を深め合うことができ、一日一日が内容の濃い充実したものであった気がします。
モスクワ大学の学生は最初から最後まで私たち日本人を歓迎して迎え入れてくれたので素直に嬉しかったです。というのは出発前、北方領土で日本漁船拿捕事件が起こり、日ロ間関係は緊張し不穏な空気が流れ始めたと感じていたからです。
しかし、私たち日露の大学生はそういった政治的なわだかまりに縛られることなく、ごく自然に打ち解けて語り合うことができました。政府間レベルではない民間レベルでのこのような交流のもつ力は本当に微々たるものかもしれませんが、続ける意義は確かにあるのだと心から実感しました。

(2) 柔道交流参加者

七条 芳美(東海大学体育学部大学院生)
今回、日露学生フォーラムに参加して貴重な経験をすることができました。最初はロシアの学生の目に日本で生まれた柔道がどのように映るのか、柔道の魅力を伝えることができるのか不安でした。しかし、実際にデモンストレーションを行うと会場が盛り上がり喜んでもらえたので安心しました。その後にモスクワ大学の学生と練習し、打込や乱取をしました。柔道によって日露の友情を培うことができたと思います。 私達は、ロシア語や英語で十分に会話することはできませんでしたが、柔道を通してコミュニケーションはとれました。この経験は非常に大きな自信にもなったので、これから色々なことに興味を持ち、チャレンジしていきたいと思います。


(3) 音楽交流参加者

市川 愛(武蔵野音楽大学大学院1年)

今回、ロシアにおいての日露学生フォーラムに参加させていただくことができたことは、私にとって本当に貴重な体験であり、とても幸いなことだった。私はコンサートにおける演奏の参加ではあったが、学生会議の開会式や一緒に日本から行った柔道グループの発表など、自分の専門以外の分野に接することができ、多くの刺激を受けた。会議では日本人・ロシア人学生によって真剣に両国の政治・経済に関することや、文化についてなどの発表がなされており、このフォーラムが本当に意義のあるものであったと思う。
私達音楽グループは、討論などには参加しなかったので、ロシア人学生との交流はあまりもたないのではないかと懸念したが、食事や市内観光など、一緒にいる時間も多く、交流の機会が与えられたので、ロシア人学生と知り合うことができた。参加したロシア人学生は、本当に日本のことに興味を持っており、気さくに話しかけてくれた。また、私達日本人学生のために、視察のプランやガイドに熱心に取り組んで下さり、とても感動している。彼らに対してのお礼は何もできなかったが、これからも連絡を取り合うなどして、交流を続けていくことができればと思う。



阿部 一樹(東京芸術大学音楽部5年)

とにかく、驚きと衝撃、そして発見の多い旅だった。何かの縁で一緒に同行することになった新しく出逢った仲間、ロシアの風土や、ロシア人の国民性、そして食事など、全てが新鮮で、印象的な「びっくり旅行」だったことは間違いない。
僕たちは、音楽交流を目的として、演奏することでの参加だったが、モスクワの地で、僕たちがステージに立つことができたことを、心から幸せに思っている。音楽は世界共通の言語とよく言われるが、まさにその通りであることを改めて痛感できた。恥ずかしながら、僕たち東京藝術大学からの5人は、ロシア語は言うまでもなく、英語もかなり怪しい・・・。ステージの上で、音と音楽で何かを語るしか、伝えようとするしかできない。そんな想いで臨んだコンサートのステージでは、僕たちの最高のパフォーマンスができたように思う。あの日のあの瞬間、あの場所に僕たちの音の記憶が残せたことを心から幸せに思う。
 参加したほかの学生のみなさんや、現地のロシア人学生のみなさんとの出逢いもとても刺激的だった。それぞれが、自分たちの方法で何かを伝えようとする姿は本当にかっこいいと思うし、素敵なことだと思う。時間の許す限り、日本人ロシア人入り乱れて語り合ったり、はしゃいだり、歌ったり踊ったり、お互いにいろんなことを飲み込んだり吐き出したりした時間は忘れることができない。一緒になったみんなに、素敵な時間をありがとうと言いたい。
 文明が発達して世界が近づいていく中でも、国交や世界平和を唱えるとなると難しいことも多くなる。このような機会を通して、意見を交わし、少しづつ歩み寄っていくことができたら、それは本当に素敵なことだと思う。音楽は時に言葉よりも強い意味をも伝える力がある。音楽もまた、世界をつなげるひとつの力であり続けるために、僕はこれから先も音に魂を入れ続けたい。
 最後に、僕たちにこのような貴重な機会を下さり、旅の全てをお世話してくださった全ての皆々様に、心から感謝いたします。

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