日本伝統文化体験グループ招聘
文化・芸術を重んじる国ロシアでは、日本文化への関心が高まっています。
今回のプログラムは、日頃日本の武道、文学・文化などを学んでいる人たちに、日本で文化体験をしてもらい、ロシアでの日本文化の発信力となってもらうことを目的として実施されました。
大学生から合気道師範までと、幅広い層の参加者16名を招聘しました。
過密なスケジュールでしたが、数々のプログラムに積極的に取り組み、感動が終わらない一週間となりました。
午前中に外務省に表敬訪問をした後、さいたま市大宮盆栽美術館を見学しました。
午後には日本武道館で今回のグループのために特別に演武会が開かれ、神道夢想流杖術、大東流合気柔術、円心流居合据物斬剣法の代表の皆さんの演武を鑑賞した後、参加者も杖術を体験しました。
いよいよ京都視察と体験が始まりました。
この日は、三十三間堂、伏見稲荷、月桂冠大倉記念館を見学しました。ロシアでは一般に日本酒は「日本のウォッカ(蒸留酒)」と呼ばれていますが、実はワインと同じ醸造酒だということがわかりました。
早朝から禅体験に臨みました。呼吸法、手足の組み方、目線など、直堂の説明を受けた後、20分間座禅を組みました。短い間でしたが、警策を受ける音が堂内に幾度となく響いていました。 次に裏千家茶道資料館を訪れ、お点前の手ほどきを受けました。
京都最終日、清水寺を拝観した後、池坊会館で生け花を体験しました。花材で自分の名前を作ったり、哲学的な表現を試みる人もいました
こうして公式プログラムが終了。翌日は都内を視察して、帰国の途につきました。
参加者全員が終始礼儀正しい態度を変えることなく、数々の文化体験講習に真剣に取り組んでいました。
体験を通して、たくさんの人々との交流があり、彼らが得たものも大きければ、日本側の皆さんへ与えた印象もたいへん良かったようです。日本文化を愛する気持ちが、その国の人々への尊敬の念も養ってくれることを気付かせてくれたグループでした。
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