日露青年招聘・派遣事業

平成26年度 短期招聘事業
「オケアン感謝の会」招聘プログラム
(2014年10月9日~16日)

2011年8月 「東日本大震災被災地青少年派遣プログラム」 でロシアに招待され、ウラジオストクの保養施設「オケアン子供センター」でお世話になった答礼プログラムとして、同センターより職員8名および高校生7名の計15名が来日しました。

岩手県宮古市で「オケアン感謝の会」を実施、2011年の派遣プログラムに参加した岩手県と宮城県の中高生33名の内20名が参加して旧交を温め、ロシアの高校生とも新たな交流を深めることができました。

岩手県内の震災被災地の視察では、現地のボランティアガイドの方の話や被災高校生自らの説明を聞き、実際に目で見、足で確かめることによって、マスメディアの情報では得られない貴重な体験をしました。


【日程】
10月  09日 (木) 
成田着、都内視察(皇居、東京タワー)
10月  10日 (金) 
外務省ロシア交流室長表敬訪問、盛岡へ移動
               
    岩手大学訪問(大学生との交流プログラム、茶道体験)
10月  11日 (土) 
日本文化体験(こけし絵付け)、小岩井農場視察、宮古へ移動
10月  12日 (日) 
宮古被災地視察、「オケアン感謝の会」開催
10月  13日 (月) 
被災地高校生の案内による
               
    釜石復興地の視察、盛岡へ移動
10月  14日 (火) 
市内視察、東京へ移動
10月  15日 (水) 
都内視察(浅草、お台場)
10月  16日 (木) 
成田より帰国


岩手大学では、国際交流サークルと茶道サークルの学生たちと交流しました。学生と一緒にたこ焼きを作り、初めて食べる日本の味に皆喜んでいました。茶道体験では、和室で正座に苦しみながら、和菓子(ねりきり)と抹茶をいただきました。盛岡駅から北へ約2キロという市街地にありながら、緑に囲まれた広大な自然公園を思わせるキャンパスで様々な動植物と共存する大学に岩手県の魅力を感じました。

旅館体験では、浴衣や和食大浴場や星が眺められる露天風呂を楽しみました。日本文化を一度に体験できる旅館の滞在を満喫しました。こけしの絵付けにも挑戦しました。実り始めた稲穂に興味を示し、バスを止めて稲を観察。農家の男の子とも仲良くなりました。


東日本大震災で甚大な被害を受けた宮古市田老地区を視察しました。津波防災のモデルとも言われ、「万里の長城」の異名を取った全長2433メートル、高さ10メートルの巨大防潮堤が倒壊したそうです。震災から3年半を経過しても土地のかさ上げ作業や被災家屋の撤去は思ったより進んでいないと感じました。



津波で4階まで浸水、2階までは柱を残して完全に流失し、震災遺構として保存されることになった「たろう観光ホテル」を間近に見て、津波の破壊力を思い知らされました。たろう観光ホテル6階から撮影された津波の映像には声がでませんでした。
ロシア人参加者たちもこれまで得ていた知識を超える体験に大きな衝撃を受けていました。

宮古で行われた本プログラムのメインイベント「オケアン感謝の会」。3年前に当時中学生だった子供たちとオケアン子供センターでお世話になったロシア人チューターが喜びの再会を果たしました。3年半のブランクを感じることなく、皆一瞬で子供に戻ってゲームなどのイベントを楽しみました。

釜石で被災した高校生たちが津波で流された釜石東中学跡地から避難経路をたどりながら、震災当日の話をしてくれました。小学生の手を引いて避難し、途中からは津波に追いかけられながら逃げたという様子を聞いて、日頃の訓練が活かされていることを感じました。被災したことによって自分のやりたいこと、進みたい方向がわかったという言葉を心強く感じました。オケアン子供センターでも最近になって地震や津波を想定した避難訓練を始めたそうです。



岩手県滞在の最後は、わんこそばで締めくくりました。

「感謝の会」で旧交を温めることができ、日本のこと、被災地のことを少しでも知ってもらうことができて、より深いつながりを感じた1週間でした。


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