日露青年招聘・派遣事業

平成25年度日露青年交流事業
「日露交流史学習グループ」招聘(2013年10月25日~11月1日)


1811年、千島列島を調査中のロシア船ディアナ号の艦長ゴロヴニン他7名が、江戸幕府の警備隊に捕われるという事件が起きました。その2年後の1813年は、この「ゴロヴニン事件」が平和裡に解決した記念すべき年ですが、その背景にはディアナ号の副艦長リコルド氏と高田屋嘉兵衛の厚い信頼関係がありました。

200年の時を経て、リコルドの子孫7代目マリア・チホツカヤさんは今年二十歳を迎えました。高田屋嘉兵衛の生誕の地であり、今もその意思を受け継ぐ人々が住む淡路島の洲本市の提案により、ゴロヴニン事件解決200周年を記念し、マリアさんをはじめとするロシアの青年5名の来日が実現しました。

ロシア青年メンバーは、名門サンクトペテルブルク国立大学で国際関係を学習する学生4名と洲本市の姉妹都市であるクロンシュタット地区行政府の若手職員。参加者は全員英語も流暢な精鋭たち。学生達は、事前の勉強やプレゼンをしっかり準備して来日し、日本ではいつも笑顔でした。リコルド氏の子孫であるマリア・チホツカヤさんは、行く先々で発言を求められるのに対し、恥ずかしそうに頬を赤らめながら、思いを込めて丁寧に答え、その誠実さと直向さは、もしかすると遠い先祖から代々受け継がれてきたものかも知れない、などと思うほどでした。

【日程】
10月 25日
 関西国際空港到着後、洲本市へ移動、いざなぎ神社、洲本市庁舎、洲本市による歓迎夕食会
10月 26日
 高田屋嘉兵衛の墓参、顕彰館見学、記念植樹、シンポジウムへの参加、青年交流会
10月 27日
 華道体験、淡路文化史料館、高校生との街歩き、交流会
10月 28日
 高田屋嘉兵衛屋敷跡、記念館、五色中学校訪問、明石海峡大橋、神戸へ移動
10月 29日
 神戸大学学生と神戸視察(ロシア正教会、人と防災未来センター、酒造地区))
             
神戸大学の学生との交流会
10月 30日
 京都へ移動、立命館大学の学生と京都視察(清水寺)、旅館体験
10月 31日
 立命館大学の学生と交流(茶道体験、龍安寺、金閣寺散策)、立命館大学訪問、神戸へ移動
11月   1日
 関西国際空港より出国

洲本のみんなと長~い巻きずしに挑戦。


10月27日は日曜日。竹内市長は、休日返上でお仕事されている合間に、青年団の様子をひんぱんに見に来てくださいました。


宿泊先である「浜千鳥」の前の広場では、フリーマーケットが開かれ、ロシア代表団の紹介とともに、来場した子供達にロシアのマグネットやカードなどをおまけにしたお菓子が配られたりも。洲本市役所のきめ細やかな準備に、来場した住民の方々も喜ばれた様子でした。


五色中学校訪問
「日本の食べ物はどうですか?」
「恋人はいますか?」
中学生らしい質問が寄せられました。恋人については、
ロシアでは珍しい質問で、少したじろいだ様子も。。。。

神戸大学では同世代の学生間で会話が弾みました。ロシアに留学していたという学生さんも数名参加し、英語とロシア語の飛び交う活発な交流が行われました。神戸大の学生さんが行った日本の若者文化のプレゼンがとても面白く、その後何か気に行ったものを見ると「カワイイ」を連発していました。


京都で、お世話になった洲本市のご担当者や学生さん達と

立命館大学



「将来は外交官になりたい。」と夢を語っていたマリアさん達は今大学3年生。今後ヨーロッパでの留学も控えて、毎日勉強に明け暮れています。いつか、彼女たちが日本とロシアの新しい関係を築く日が来ることを信じています。

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